さくともの、のたりのたり日記

ベビースリングを広めるのが目的で始めたブログですが食べ歩きや雑貨屋めぐり~ウチ食・うち呑みなどの備忘録に移行中。

渡部大語書作展 「書の花々を咲かせましょう」

今週水曜日はオープンと同時に山口井筒屋の5階美術ギャラリーに行って来ました。 目的は、「渡部大語書作展 書の花々を咲かせましょう」を鑑賞するため。ですが実際には渡部大語さんのお人柄に触れている時間のほうが長かったのでは!? というほど魅力的な方でいらした。なので昨日もまたギャラリーに伺いましたicon47 片道1時間でギャラリーにいたのはわずか十数分だったかとicon10 それでも初日とは全く違う作品にばかり目がいきました。やはり気分によります~face06 こちらは、きのう撮って来ました。渡部大語さんのお気に入りの置きもの。急須ではありませんでした。 上段と左下写真は「ホーリーブルー」という釉薬を使用。右下写真は初日のときの様子で、会期中日(なかび)の昨日お訪ねしましたら残り1個となっていました。 渡部大語さんは宇部市生まれですがすぐに島根県雲南市へ。いまは埼玉県小川町在住。 小川町といえば、国の重要無形文化財に指定されている「細川紙(ほそかわし)」が、島根県の石州半紙(せきしゅうばんし)と岐阜県の本美濃紙(ほんみのし)と併せて、「日本の手漉和紙技術(てすきわしぎじゅつ)」として、今年ユネスコ無形文化遺産に登録されたと、この日はじめて知りました。 会期中はずっと在廊予定だそうで。今日と明日は13時半から、席上揮毫(ぎこう)もあるようですicon12 「花の書帖」は初日一番で赤シール(売約済み)となっていました。 呉須で大きく書かれた文字も器も魅力的でした。まさか陶芸もすべて渡部大語さんによるものだとは驚きまして、初日に即決して連れて帰りました。いずれの書も、款記(かんき)も絶妙でしたface05 上段2枚は、中央左の鈴鹿墨で。 右上の「一切空(いっさいくう」は左上のを書いた後の残り墨で書いたと言われていたような・・・。 最下段の書は、中央右の「古玄(こげん)」という滲まない墨で書かれたそうで。 波打った墨の具合が印象的です。周辺とは異なる墨を使われているとのことでした。 初日アサイチで伺ったとき、友人とは偶然にもこちらの「花」が一番だね~と話しました。 ですが昨日は、こちらの書がとても気になりました。きっと三回目があれば、さらに違う一枚が自分に響いてくるような気がしています。 もっとも(懐とスペースに余裕があれば)そばに置いてみたいと直感的に思ったのは、こちらの彫金作家・河合隆男さんとのコラボ作品でした。アリも紅葉もリアルで、皆さん、見入っていらっしゃいました。 句には「表を見せ」とはあるものの一枚だけ裏返っているのもあり、表情豊かな紅葉と墨のコラボ。 他にも、写真や絵とのコラボ作品もありました。 写真の印画紙の上に書かれた文字、滑らないインク(!?) には墨とはまた違った魅力がありました。 小学6年生の女の子の句もありました。墨のクレヨンで描かれたもの。 あじさいの庭まで泣きに行きました』 これも初日の早いタイミングで売約済みとなっていました。 ラストは、こちらの『墨匠如黒鬼』の掛軸。非売品。 読売オンラインで、早稲田大学のお抱え書家の30年として、渡部大語さんがご紹介されている記事も帰宅してから初めて読みました。学内の各所には渡部先生による看板もあるようですね。 山口での初個展が終わると、次は10月の早稲田大の学内ギャラリーでの個展だそうです。 今からであればまだ十分に13時半から始まる席上揮毫(ぎこう)にも間に合いますよー! そしてギャラリーから出て1階にエスカレーターで降りて来ると、明日までですが「OJICO(オジコ)」のTシャツが販売中です。ちょうど半月前ぐらいにTV 『がっちりマンデー!!』でも紹介されていましたが、とても生地が良くてデザインも大人っぽいのが多くて長男も愛用しています。 これまたオススメです♪ ところで、初日に初めてお目にかかったブログ「ささやかな日常」のぴあにしも♪さん、とても楽しくてパワフルな方で、渡部大語さんの作品との出逢いはネット上だったそうで(東京のギャラリーの方のブログだったとか)。 実は、ぴあにしも♪さんとは会場に向かうエレベーターの中から一緒でした。一眼レフを片手に精力的に細やかに撮っていらっしゃいました。いまブログを拝見しましたら全てアップされていましたface08 私は毎度、iPhone6 でサクサク撮るだけなので、また後からジックリ観させてもらおうと思っています。 そういえば渡部大語さんも彫金作家・河合隆男さんのことはFacebookを通じて知り、沼津市まで会いに行かれたと言われていました。引力のある作品が多いのは、きっとお人柄そのものなのだと、きのう二度目の観賞で強く実感しました。片道1時間でなければ毎日でも通いたくなるような個展です。 今回は、筆あそび教室でも大変お世話になっている、書家・村上真実さんに教えて頂きました。想像していた以上にワクワクどきどいする作品がたっぷりありました。 額装は、全て広島県福山市東洋額装さんによるものだそうで、ステキな額装が沢山ありました。 お知らせ頂けたこと&企画されたことに感謝・感謝です! 自分の初めての発表会の作品作りも再考して数多く書いてみなければ~と、これまでにない刺激や気づきももらいました。 今月が締切です・・・こうしてブログを書いているヒマがあったら~なんて思われそうですが、こうして一枚ずつ改めて写真で観るとまた新たな思いが出て来ましたhutaba 相変わらず気が多いです~icon47icon10