豚の骨(濱中史朗さんの器)
今年の大屋窯さんでご縁のあった器、これまでに観たことのない釉薬やラインのものがいくつかあり、なかでも、この豚の骨の器は、いま一番のお気に入りです。
といっても購入したのではなく、ラッキーくじでゲットしました
これが欲しくてガッと買ったといっても過言ではないぐらいに、一目惚れでした
すぐに選び、それから似た感じのものが他にもう一つあり一瞬だけ迷ったのですが、こちらの器にだけ隣の釉薬が偶発的に付いてガラス化したというラインがあり、やっぱりコレだわ~と即決しました♪

まず、フルボディのスペインワイン「マルケス・デ・トレド・グラン・レセルバ 2005年」を飲むのに使ってみました。テンプラニーリョ90%とカベルネ・ソーヴィニヨン10%で、購入価格は800円弱(税込)。
すごい!器の香りのほうが赤ワインの香りと拮抗している・・・というかワインのほうが負けてる!?
豚骨を磨り潰して釉薬として使われているというこちら、手触りも口当たりもサイコーです
ワインの香りを、グラスのふくらみで解きほぐすことなく飲むことになるので、フルボディ向きではないのかもしれませんが、贅沢な気分に浸れる器で飲めるのもまた美味しいのかなと
また、ドイツのショット・ツヴィーゼル(SCHOTT ZWIESEL)社のフルボトル用グラスでも飲んでみましたが、さほど香りが強くなく(・・・きっと、こういう時には「上品な香り」と表現すべきですかね~!?)、濱中史朗さんの器で飲むのと大差がないように思いました。
レゼルバ (レセルバ;reserva) はスペイン語で「貯蔵する」という意。
「レゼルバ」は3年以上(内樽熟成が1年以上)、「グラン・レゼルバ」は5年以上(内樽熟成が18ヶ月以上)を指すので、こちらのワインも7年ぐらい貯蔵されてからお目みえしたということかと。
想像していたのとはちょっと違った上品な香りでした。リピートするかどうかは迷うところです~
さて、飲み始めると、さざ波のようなラインが残り、これまた水彩絵の具のようで、私好みでした~
もちろん、洗うとキレイになりました。濱中史朗さんの器はいずれも漂白すればキレイになると、先日おっしゃっていました。
それを聞いた時に「えぇ~っ!」と反応した私を、シホさんたちは、「環境のことを考えての驚きだった」と思われていたそうで。それもあるにはありますが、それよりも陶芸家の方の器を漂白したことがない&ありのままを受け入れるのが当然だと思っていたので、単純に驚いてしまいました
さてさて、この次に試してみたのは、ビールでした。というか、発泡酒「キリン 澄みきり」でした。

陶器に注ぐと泡が極め細やかになるのは経験済みでしたが、そればかりでなく、泡が盛り上がっているのが異常に早いのです。まったりした気分で注いでしまうと、急ぎ口を持っていかなければならないほど・・・
ちょいと気の抜けない器です。
ちなみに、「キリン 澄みきり」は、ビールの代用品ではない新ジャンルを目指したビール!
発売前に「キリンじゃなくちゃつくれないものを、もう一度つくろう。」のメッセージが目立つサンプリング缶で配布されていたアレだそうで。5月14日から全国一斉発売。発売日がちょうどイオンの火曜市で、1本100円でしたので(セールワゴンに無造作に置いてあったのにはビックリ~
)、即買いしました
確かに、他のこれまでの発泡酒に比べると存在感のあるお味で、手作り餃子2種ともよく合いました。
ここに、いつもであれば「tsunagaru-tsunagaru」があるのですが、ただいま全て「ジョ・カーレ」さんに持ち込み中なので、ぽんぽん山とユウキ(YOUKI)のXO醤で食べました。チューブタイプ、この日はじめて買ってみたのですが、すごく便利です!瓶タイプよりお手軽なのが嬉しいです。
さて再び、濱中史朗さんの器に話を戻しますっっ
ビールの泡の立ち上がり方があまりにも早かったので、その日のうちに陶芸にもお詳しい方に理由をお尋ねしてみました。すると、濱中史朗さんの無釉の湯呑(私にとっては酒器ですが)でも試してみては!? とのことでしたが、残念ながら私が持っているのは薄っすら釉薬がかかっていて無釉ではありませんでした。
こちらは今朝5時に撮ったもので、手前のふたつが濱中史朗さん(左側が豚骨の釉薬ではないタイプ)。

奥の、赤ワインと馴染んでいる、貫入はいりまくりの器が、吉田次朗さんによるものです。
これらの極薄の器、それから無釉かどうかによって泡の具合に変化があるようで、吉田次朗さんの器の場合、貫入が入っているということは(備前焼と同じで)、ガラス膜が出来ていると思われるので、豚骨の釉薬の器ほどに泡が立ち上がってこないらしいです。
器体の細かい凹凸がビールの泡立ちを良くしてくれるので、ガラスシツの釉薬でコーティングされていると、今回のようなことはないとのことでした。
あ~、段々、こんがらがって来ました
ひとまず聞いたことを忘れないようにと、最後の部分を付け加えてみましたが、メモを見ながら書いていても余り整理できていませんでした・・・いつか大屋窯さんをお訪ねした時にまた詳しくお尋ねしてみたいと思います。












