バラと空 (筆あそび教室)
昨日の筆あそび教室は、「母の日」が終わり、次は「父の日」~ということで、バラ。
どなたかが「父の日ってバラなんですか?」とご質問なさっていましたが、えっと・・・どうでしょう?
いま調べてみましたら、健在している父には赤いバラ、亡くなった父には白いバラを贈るという説もありますが(「母の日」のカーネーションも同様)、「イエローリボン賞」の影響なのか、ひまわりなど黄色い花を贈ることも。
なぜバラなのかといえば、「父の日」の始まりとなった、アメリカのJ.B.ドット婦人が、「父の日」に父親の墓前に白いバラを供えたということにあやかってなのだとか。初めて知りました
そして、もうひとつのテーマは、空。
もうすぐ梅雨だなぁ~とか、昨日の大雨は本当にひどかったなぁ~と思いながら書きました。
左写真が、仕上げたハガキで、右写真が、書き始め(開始30分ぐらい)の一枚。
なぜ黄色も入れたのかというと、夜空の、妙に黄色く照らされた雲の色を思い浮かべまして・・・。
昨日は、「空」の字を書く前に、筆運びの話が、前回の復習も兼ねてありました。
前回に引き続き、筆(穂の腹)の使い方で字の表情が変わることなどについてもお話がありました。
好きな字を見つけたら、まず、起筆(始筆)と終筆(収筆)を観てみましょう~というお話も
そういえば、どこかの大学の筆文字のロゴが好みだと思ったことがありました。
(それがどこのだったか思い出せず・・・)次回また見つけたら、よく観察して真似てみようと思います。
今回は文字が「空」のみでしたので、何度も質問しましたら、様々な「風」を2枚に渡って書いて下さいました。そういえば、最後まで墨が十分に行き渡るコツを聞き忘れました。私の場合、息(墨)切れしてしまうこともあり、伸びやかに書き切れないこと、多しです。やはり筆の腹の使い方でしょうか。
こちらの2枚はお手本とともに綴じておこうと思っています。
うかんむり、上の半紙の下段にいくつも書いてもらっているのを眺めていると、段々、かとちゃんペッとかサザエさんの波平さんを連想してしまいました。また先生の字では全くその気配もないのですが、自身の字では、うかんむりの中がパンダの顔に見えたり・・・ あ、ちゃんとマジメにやっていますよぉ~っっ。
続いて、バラの絵について、先生から描き方を何度も見せて頂きました。
黄色にいくつか色をプラスして、穂の腹を使うと、グラデーションが出るのも美しかったです
こちらは、紫のバラ。各所に、通常の文字を書くときに使う筆づかいの応用が用いられています。
こちらの3枚の写真、180度回転させてみたのですが、少々不自然ですね・・・
昨日も、最後にハガキにも書いてみました。相変わらず私だけ5枚も提出しているのですが、先生に出していない失敗作も複数あったりするわけで・・・顔彩のにじみをとても気に入っていたのですが、乾き切らないところに書いてしまったなど ハガキの紙質は、2種類を使っています。
一輪のバラ、とても気に入っていましたが、よく思い出してみたら(←描いているうちに記憶が曖昧になっていました)、黒い線は村上真実先生によるものでした。
そうです、赤と緑の部分だけを私が書き加えたのでした~
黒い線は、筆ペンによるもので、この場合は顔彩を重ねてもにじむことがないそうで・・・次回から活用してみたい描き方です。
前回に引き続き、今回も筆の基本的な使い方(書き方の基礎)を習ったので、これはどういった字や絵を書くににしても重要なことなので、マスターしたいと思いました。
まずは真似や模倣から。繰り返し真似て練習。しかしながら、子どもの頃に学校で学んでいた書道と違う点は、字といいますか筆使いの理屈も学べるので、とても興味深いです。
以前、書家・柿沼康二さんがTV「心ゆさぶれ!先輩ROCK YOU」の番組内で、次のようなことをおっしゃっていました。
手本を本気でマネてマネて、どんどん個性を失くしていって、それでも出てしまうのが個性。
最後は1枚でも多く書いたやつが勝つ。質より量。
多少、表現は違うかもしれませんが、当時とてもインパクトがあり、ストンと納得感もありました。
当時、まさか今のように筆あそび教室を防府で実現できるようになるとは思いも寄りませんでしたが、あの時のインパクトが今の私を突き動かしているような気がします。
ただ「本気でマネる」の意味合いが、当時のボンヤリしたものから今やっていることのように、筆づかいの細かいことまで教えてもらえることによって真似ることが出来るなど、具体的な事柄に落とし込めていることの有り難さ、字が上手になるかどうか以上に貴重な時間だと思っています。
次回の筆あそび教室も楽しみです