大塚刃物鍛冶 × COCOROSTORE
第3回目のデコアまで、あと25日と10時間半なりました。
今年の「Decor in 空間茶天」にもまた初出展のつくり手さんが、11人中4人おられます。
その中には、アレンジャーやプロデューサーといったお名前でご紹介したい方もいらっしゃいます。
それは、鳥取県倉吉市から来られる、COCOROSTORE(ココロストア)の田中信宏さんです。
田中さんは、山陰の素材をたっぷりお持ち下さるそうで、空間茶天の入ってスグ左手側に展示予定です。今日から少しずつ田中さんがお持ち下さる作品をご紹介していこうと思っています♪
まずは、COCOROSTOREと大塚刃物鍛冶さんとの間で生まれた、万能ナイフから。
~ここからは、田中さんから頂いたものをもとに書いたものです~
鳥取県八頭郡と岡山県の県境にある長閑な村の鍛冶屋で、この刃物は作られ続けています。
それは全国にも稀にない一級品です 希少価値が高く、入手困難な鋼が使われています。
この包丁の鋼は、安来(やすぎ ; 昔から島根県安来市では 「たたら製鉄」 という、全国でも有数な製鉄所があり、 「もののけ姫」 の主戦場にもなっている場所)の玉鋼を熱して地鉄に挟み、製作されています。
刃の表面に波模様が入っているのは、日本海の荒波を表現しています。
万能ナイフ 全長24cm×4cm(刃渡:14.5cm)
使用後は洗浄し、よく乾いた布で拭き取って頂ければ大丈夫です。
日常使いのものですが、冷凍品や固形のコンソメなどを削いだりすると刃がこぼれる恐れがありますのでご注意ください。
メンテナンスは一年に1~2度、砥石で研ぎ、その後、サラダ油をキッチンペーパーに付けて軽く刃全体に伸ばします。
砥石で研ぐのが不慣れな場合は、包丁プレーナーなど簡単な包丁砥ぎ器で研いで頂いても大丈夫です。
長年のご使用でサビが付いた場合、大根やジャガイモなど根菜類を輪切りにしたものや、ワインコルクにクレンザー(磨き粉)をつけて洗い流してください。
錆が落ちない場合は、スポンジの粗い面にクレンザーを付けて軽く磨いていただいて水洗いしてみて下さい。
鉄包丁をご使用いただくことにより体内に鉄分(Fe)が吸収され、女性の方に多く見られる鉄分不足や貧血予防にも繋がります。
お子さんが出来た時や、料理教室へ通い始める時、鉄鍋、鉄包丁を使う習慣をスタートされるキッカケにしてみられてはいかがでしょう?
「包丁をプレゼントしたいのですが縁起が悪いのでは?」といったご質問を頂くことがあります。
「贈り物としての包丁」についてご紹介させて頂きます。
恐らく「縁起が悪いのでは?」と懸念されているお客様の多くは、包丁等の刃物類は、刃物の切れるという部分から、縁を切るともとれるので、ご心配なさるのではないでしょうか。
しかしながら、包丁・刃物は縁起の良い神聖なもので、様々な風習で用いられていることが数多くあります。
結婚式のケーキ入刀で用いる「ウェディングナイフ」、厄年に厄を断ち、開運の祈願を込めて用いられる「厄除け包丁」、道路・建物等の開通・開館式でのテープカット用の「はさみ」、進水式での「斧」。
花嫁衣裳の打掛けには、守り刀である「懐剣」が、ご両親の代わりとして添えられます。また古くから皇室では、悪や不運を断ち幸運を呼ぶものとして、慶事に刀剣を贈る風習があるそうです。
例を挙げても、これだけ包丁・刃物は、「神聖なもの・縁起のよいもの」として扱われているのです。
また「人生・幸運を切り開く」という部分でもとても重要視され、包丁は贈り物として最適なものともいわれています
今回は冒頭の万能ナイフをお持ち頂けることになっておりますが、ご質問やご要望などございましたら、デコア専用メルアド(decorhofu@gmail.com) までメールを下さい。24時間いつでもOKです。
こちらの包丁のほかに、兎工房の杉のお弁当箱 、二十世紀梨の木のランプシェード、因州和紙、国造焼などの販売もございます。