さくともの、のたりのたり日記

ベビースリングを広めるのが目的で始めたブログですが食べ歩きや雑貨屋めぐり~ウチ食・うち呑みなどの備忘録に移行中。

子連れ美術館

昨日の山口県立美術館、考えてみたら、十数年ぶりでした。

もしかしたら、その間も一度ぐらい行ったことがあったかもしれませんが、私の記憶では、1997年のドイツの現代アート、ユルゲン・クラウケ展以来だったかと。(年代は、作品集を見て確認しました。)

長男にとっては美術館は10回目ぐらいだったと思いますが、自分で歩いて見て回るのは初めてに近かったかもしれません。1歳半頃に山口に戻って来てからは一度も美術館に足を運んでいませんでした。

吉祥寺に住んでいた時には、家から徒歩20分のところにあった伊勢丹の最上階に小さい美術館があり、土門拳など著名な写真家や絵本作家さんの作品が100円で観ることが出来ていました。その伊勢丹も今はなくなり、先月15日にコピス吉祥寺に姿を変えましたが、美術館はちゃんと残っているようでした。

さて「吉村芳生展」、とても人気があるようですが、昨日は然程、混んでいなかったので、ゆったり観ることが出来ました。ただ入ってすぐから3人の係の方(学芸員さん?)から立て続けに声をかけられました。

始めの方からは「手を触れないように」と言われ、次の方からは「お子さんの手は絶対に繋いでおいて下さい」と。そして3人目の方からは「ベビーカーをお貸ししますけど・・・」と言われました。

確かにテンションが高くて飛び跳ねんばかりの歩き方に見えたのかもしれませんが、小さい頃から美術館に連れて行ってはそれとなく言って聞かせてきましたので(歩いていなくてスリングの中にいた時から)、走り回ったりも大騒ぎもなかったのですが、小さい子供がいるだけで気が気でなかったという感じでした。

鉛筆画なので、しっかり近づいて観ないと印刷か手描きなのか分からないので柵もガラスでも覆ってなかったので、当然といえば当然ですね・・・。

でしたら入口でチケットを渡した時点で「お子さんの手は必ず繋いでいて下さい」と、ひとこと言ってもらうだけで十分だったように思います。ベビーカーにくくり付けておけば間違いないといったところかもしれませんが、うーん、もうすぐ4歳になる子供をベビーカーに乗せて歩くのも抱っこして見せて回るのもどうかな~と。

ちなみに次男と一緒だった夫は、子供をスリングに入れていたこともあり全く声をかけられなかったようでした。

喃語であれこれ言っては指をさしている次男のほうが、よほど目立っていたと思うのですが・・・icon11

美術館付近の紅葉は、もうピークを迎えていました。

前述の吉祥寺の美術館は、商業施設の中に入ってはいますが、実は、武蔵野市立だったりします。こういった気軽に入れる美術館(小学生以下・65歳以上・障害者の方は無料)が全国にももっと増えてくれた良いな~と思います。

子供には言って聞かせるのも、もちろん重要ですが、五感で知らしめていくというのも必要だと思っています。

これは美術館に限らず、図書館や銀行などでも同じで、親や周りの様子を観察して静かにしなければならない、どのように行動しなければならないかを感じ取らせていくことは産まれた時からしていっても良いのではないでしょうか。そして、それは親から離れたベビーカーに乗せてではなく、出来ればスリングに入れて(親の心臓や声のトーンを聞かせながら)教えていくのが効果的ではないかと。

ですが、子供はまだ気分で動いているところが大いにありますので、場面によっては子供に合わせてその場を離れざるを得ないこともありますicon10 それも含めて親子ともども、ちょっとした訓練です。

武蔵野市立美術館

http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/