さくともの、のたりのたり日記

ベビースリングを広めるのが目的で始めたブログですが食べ歩きや雑貨屋めぐり~ウチ食・うち呑みなどの備忘録に移行中。

小学3、4年生の壁

先月末の講演会で刺激を受けて、早速、アマゾンで購入してみました。 ブログをアップしてすぐに、ご講演くださった渡辺弥生教授にメールして、どうしても思い出せなかったソーシャルスキルの最後のひとつをお尋ねして、翌日ごろにブログに書き加えました。 そして講演会の中でご紹介されていた「10代を育てるソーシャルスキル教育」も読んでみようと思っていたところ、渡辺教授から、こちらがおすすめということでしたので今月はじめに手にしました。 まだ全てを読み切っていないですが、とても興味深い内容です。 例えば、ギャング・エイジの語源について。 「かつての発達心理学のテキストではよく取り上げられていました」という一節から始まっているあたりからして、今は死語に近いということでしょうか。以下、同書のP40~41より一部抜粋。 -------------------------------------------------------------------------------------------------- 「ギャング・エイジ」とは、小学3、4年生をピークに見られ、同年齢の4、5人による集団が見かけられるころのことを指します。排他的ではありますが、結束が固く、その集団の活動を通して、思いやり、責任、協力などのさまざまな社会性を学ぶと考えられました。 しかし、1980年代には、その年齢で遊びまわる集団がみかけられなくなります。ギャング・エイジが見られなくなることで、子どもたちの社会性の学びに陰りが見える、と指摘され始めました。 --------------------------------------------------------------------------------------------------- ちょうど1980年に9歳(小学3年生)だった自分は、とても悶々としていたような記憶があります。 たまたま担任の先生を「イマイチだね~」とクラスメイト等と言っていた頃。そして、10歳(小学4年生)の時は逆に、とーっても楽しくて担任の先生を中心にクラス全体が明るく、とてもまとまっていました。運動にも積極的に目覚めた頃で、学校以外でも集団でよく遊んでいました。ギャングだったんだな~hutaba そういえば昨日も女の子が6人ぐらいで近所で遊んでいるのを目にしましたが、男の子の集団は見かけたことがないような・・・たまたまかもしれませんが。 こちらの本では、9歳や10歳の頃がなぜ注目されるのかを、エビデンス(科学的根拠)がないことを挙げながらも、いろいろな本で述べられている内容にも触れられています。 長男が誕生してしばらくして参加した講演会にて「魔の2歳児」などの言葉を聞き、へーっと思いながら先輩ママさんたちの疑問・質問を興味深く聞いていました。 その時に、「子育ては『つ』がつくまでが肝心(膝の上)」という話もありましたが、それが、まさに「10歳の壁」のことを意味していたのかなと、今になって気付きましたicon10 9つ(ここのつ)=9歳までに何をしたら良いかは、まだ十分に読みこんでみないと分からないところですが、少なくとも早期教育よりも、むしろ遊ぶ時間を大事にしたほうが良いというのはありそうです。 ここ山口に戻って来てからは耳にすることがないのですが、長男が1歳半になるまでいた吉祥寺では、超早期教育の危険性について何度か話を聴く機会がありました。そちらでは、読み書き計算よりも、まずは子どもの精神部分の骨格をしっかり育てましょう~という話だったかと。 来春から入学なので、少し気が早いようでもありますが、今年になって、よく小学3、4年生の男の子について、手を焼いている&悩んでいるというママさんの話を耳にしているので、ちょうど気になっていたテーマです。なので、この機会にいろいろと読んでみようと思っています。 今朝は、ちょうどBSで「坂本龍一LIVE in EUROPE」を放送していたので、久しぶりに「The Sheltering Sky (シェルタリング・スカイ)」の曲も聞きながら、こちらの本を読み進みました。 坂本龍一さんの曲と、この手の本は相性が良いようでした~icon01