さくともの、のたりのたり日記

ベビースリングを広めるのが目的で始めたブログですが食べ歩きや雑貨屋めぐり~ウチ食・うち呑みなどの備忘録に移行中。

子どもの金銭教育

今朝は、今年度最後の家庭教育学級がありました。

最後だったのですが、インフルエンザがまだ流行中だったからなのか、参加者は、わずか6名。

なので、講演会スタイルではあるものの、少しだけ講師の方に近い場所にテーブルと椅子を移動して、ゆる~く円座のようにしてみました。

講師は、山口県金融広報委員会の金融広報アドバイザーも務めておられる、ファイナンシャル・プランナー(CFP)の中村久枝さん。

防府市生活相談員として、市役所にも席がおありで、金融庁日本銀行が認定する「2011年度 金融知識普及功績者」として、全国で(個人の部)10名のうちのひとりとして表彰された山口唯一の方でもあるそうです。

ちょうど最新号のmamatoko(ママトコ)2月号でもご紹介されています。そちらの漫画で、50歳でFPの資格を取られた方がおられるというのは知っていましたが、名前をよく拝見していませんでしたので、本日の講演会が終わってから中村さんであることに初めて気が付きましたface06icon10

それで帰宅後に改めてジックリ読んでみました。講演会の復習~というよりは、また少し違った角度で貯蓄に関して触れてあり、前回よりも、より興味深く読み込んでみることが出来ました。

ちなみに、mamatoko(ママトコ)に掲載されている「無駄子の家計管理入門」の最初の鋭い一言は、『家計簿はきっちりつける必要はありません』でした。

そうですね~、確かに、可処分所得(使えるお金)をまずは知ることが一番、重要なので、日々の計算が合う・合わないよりも、家計全体をいかに把握して、予算(=可処分所得)内で生活できるかを考えるべきですよね。

と、書きながら思い出したのですが、かつて、友の会でも似たようなことを教わったような・・・icon10

(いまも「友の会」には入っていませんが、アスピラートなどで開催される家計簿の勉強会に参加したことがあります。)

さて前置きが長くなりましたが、講演会の内容について。

本日は、「おこづかいから考える、子どもの金銭教育」というタイトルでしたが、途中、年金や貯蓄の話もありました。

限られた時間でしたので、「72の法則」については詳しくご説明いただけませんでしたが、その法則を使えば、金利の計算も簡単に出来るとのことでした。

例えば、かつて年利8%だった頃であれば、100万円は9年で倍になりますが、最近では、キャンペーンで、なんとか0.3%という時代なので、倍にしようと思ったら、240年も預けなければならないということに・・・。

つまり、かつてのように預けたらそのまま動かさずに~という発想では、とても預金で増やすことは出来ないので、日頃からよく金利をはじめ経済情報にもよく目を向けましょうとのことでした。

中村さんによると、お金の教育とは、社会を生き抜く力を育てる教育であり、金銭教育ばかりでなく、経済教育(日経平均円高状況などにも関心をもつ)、投資教育(新聞を表紙から読む=経済ニュースにまず目を向ける習慣)の3つが必要とも。

また、お金との向き合い方や扱い方を教える「しつけ」から、お金に関する仕組みや法律などを理解させて、「知恵」に変えていく教育もあるのだとか。

また、年齢や学年に縛られずに、管理できる能力に応じて子どもにお小遣いを渡しましょう~とのアドバイスもありました。そして、親がまかなえる範囲での失敗は、どんどんさせておくことが、今後、無駄づかい癖にならないためにも重要だそうです。

最後に、契約の基礎知識とクーリング・オフ制度についてもご説明くださいました。

まず、契約の定義から。

多くのの方が契約書に署名・押印したり、商品を受け取った時に初めて契約が成立すると思われているようですが、実は、口約束でも契約は成立しているということ!

例えば、ファーストフードで注文した時に、店員さんは「はい、かしこまりました」と答える・・・つまり、この時点で書面も取り交わしていないし現金もまだ支払っていないものの、契約は成立していて、次のやりとりに進むわけです。

次に、クーリング・オフ制度について。

こちらは、訪問販売、電話勧誘販売特定継続的役務提供(塾、エステなど)、連鎖販売取引、業務提供誘因販売取引(自宅での内相など)が該当します。

なかでも意外と知られていないのが、新聞販売も、訪問販売に含まれているということ。

新聞も断りにくくて、つい契約~という場合であっても、8日以内であればクーリング・オフ(無条件に、一方的に契約解除)できるそうです。

その8日間というのは、契約書面などを受け取った日から、ハガキ(簡易書留)を出した日までを指すそうで、クーリング・オフ可能期間は、業者にハガキが届いた日ではないとのこと。

最後の2点については、昨年、61歳で、新たに消費生活専門相談員の資格も取得されたことも関係しているのかなぁと。

講師の中村さんのお子さん2人についても少し話が出ましたが、今日は少人数だったこともあり、参加者全員が、過去のおこづかい話などについても具体的に話を聞くことが出来て、とても有意義なひとときでした。

金銭教育というと、やはり具体的に実生活に密着した話が出て来てこそ、聞けてこそだったりするので、講師の方にとっては少し物足りない人数だったかもしれませんが、私たちにとっては、とても貴重な機会をいただけたと思いました。

中村さん世代、そして、その子どもである私たち世代(いまの30~40代)は、お金の話を子どもの前ですることはタブーとされて来たのですが、もう、そういった時代ではないとお話もありました。

今日は詳しく書けませんでしたが、(本題とは少しそれたところの)貯蓄の話が、特に興味深かったです。

なるほど~逆算して、これからの年金生活や子どもたちのイベント(学資など)に備えるべきだなぁ~と痛感させられました。もともと年始に宣言したように、昨年とは生活のリズムを変えていこうと思っていたところでしたが、それに更に拍車のかかるようなお話でしたicon12

来年度もまた是非とも、中村さんのお話をお聞きしてみたいところですが、それまでに何かしらの変化を少しでも実践できていたらと、身の引き締まる思いもしました。

・・・と書きながらも、明日は朝から窯元に行くんですけどね~icon17icon10