さくともの、のたりのたり日記

ベビースリングを広めるのが目的で始めたブログですが食べ歩きや雑貨屋めぐり~ウチ食・うち呑みなどの備忘録に移行中。

山口萩焼 ヤマトズ ウェブ ギャラリー

昨日は知人に誘われて、初めて「山口萩焼 ヤマトズ ウェブ ギャラリー」を訪ねました。とても高価な器ばかりなので私とは無縁の器&場所だと思っていましたが、ネット上で観たときとは違う魅力的なものが色々とありました。 そのなかのひとつが、こちらのワイングラス。 ネット上で事前に拝見していたのは左側の萩焼で馴染みのある色合いのものでしたが、昨日お伺いしたときには私の好きはパキッとしたカラー(モノクロ)もあり、これなら欲しい!と思いましたが、いやはやお値段がですねぇ・・・軽く3万を超えているのでさすがに衝動買いは出来ませんでした。 こちらは2つを別々に焼いて接着してあるのではなく、はじめから続いた形状で作陶されているとのこと。これは他にはない技術だそうで、私はモノクロのステムの細さにも惚れたのですが、一般的には、この細さは怖がられるので、ほんの1ミリだけ太くしたほうが安心&人気らしいです。 基本的に薄いグラスや細いステムでも酔っ払ってもそれとなく緊張感が蘇って来るのが好みですicon47 ワイングラスよりも先に「おっ、私好み」と思ったお皿が、こちら(左写真)。グリーンと黒の組み合わせ、ピシーッと綺麗に揃った模様と幅。後からお聞きしましたら、こちらのグリーンはお料理の際に葉ものを添えるのを省くイメージで入れられたそうで。いつか大和さんのお料理も頂いてみたいです。 カップのぷっくりとしたグリーンもキュートでした。この感じでデミカップもあればなぁ~toyoda06 続いて「SNOOPY JAPANESQUE スヌーピー×日本の匠」の企画展に合わせて制作された作品。 作品(香合)と商品は「スヌーピー×日本の匠展」での販売。 左写真の商品のみ「スヌーピージャパネスクフェア」でも購入できるようです。 香合(こうごう)は、巡回展でのみ販売されているものだそうで、拝見するだけであれば大和さんのギャラリーでも出来るようでした。スヌーピーの口元が釉薬で消えないように焼くのが大変そうでした。それをお聞きするとさらに口元がキュートに見えました。 国内のは全て終わったところで、これから台北マカオなどの海外を巡回するようです。 途中、お抹茶なども頂きながら興味深いお話も伺いました。 右写真の右側が、陶芸家・大和 猛(たけし)さん。その横がコンサルタントの平原さん。 昔の萩焼がかなり派手だったというのは何度もTVや本などで拝見したことがあったものの、萩焼が、長門深川(ふかわ)焼と萩の松本焼らと合わせて呼ばれるようになったというのは昨日はじめて知りました。 時間があれば、もっと詳しくお話できますよ~ということだった「萩焼」のお話、大和さんから教えて頂いたので備忘録でこちらに書き留めておきたいと思います。 今から約130年前に萩の東光寺焼の職長だった大和猛さんの曽祖父、大和作太郎(号・松緑)さんが山口焼の職長として招かれ、その窯の廃窯とともに今の宮野の地に窯を築いたのが、山口の萩焼の地方伝播の始まり。 今では「山口萩焼」と呼ばれているものの、当時は「宮野焼」や「松緑焼」と呼ばれていたそうです。 平成14年に経済産業省伝産法(伝統的工芸品産業の振興に関する法律)により、「宮野焼」や「松緑焼」を総称して「萩焼」と呼ぶようになったようです。今でも松本萩、深川萩、山口萩と使い分けられている方もいらっしゃるとも。 さて、再びギャラリーに戻ります。 大和猛さんの作品「TAKESHI」ブランドと同室に置かれていた「MAMORU」ブランドもかなり私好みでした。特に、下3枚のフリーカップの柄がツボでした。 こちらは近藤守さんによるもので、保男窯でご一緒だったそうです(現在57歳) このウネウネ感、流れるようなライン、たまりません~face05  MAMORUブランドの棚は全ての作品がオール4,000円とのことでした(税別)。 最後に、大和猛さんの父、大和保男(やすお)さんの作品もジックリ拝見しました。 最後になりましたが、こちらの「山口萩焼 ヤマトズ ウェブ ギャラリー」は2012年からありまして、今年の1月27日に改装オープンしたばかりだそうですicon25 これからスマホでもカード決済も出来るなど準備を進めていく予定とも言われていました。 そうです、今年からデコアでもカード決済ができるように既に準備完了しています。それをお見せしたところ、大和さんも準備しようと思っているという話がありました。また偶然にもウチの長男と大和さんのご長男さんが同じ学年という共通点もありました。 これはベビースリングの話が出た時に、ご存知ないだろうなぁ~と思っておりましたら「ウチも3人とも使っていました」と言われて思いがけない共通の話題があって嬉しかったですicon14 お目にかかるまでは、なかなか共通の話題がなさそうだなぁ~と思っていたのが本音です。ところが笑顔通りの気さくな方で、初対面ながらもついつい私のペースでお話してしまっていたかも!?  貴重な時間をつくってくださった陶芸家で社長の大和猛さん、それからコンサルタントの平原克己さんに感謝・感謝ですicon12