2014年のSilver925 ペンダントトップの制作工程 - さくともの、のたりのたり日記

たいへん遅くなりましたが、今年の「Decor in 空間茶天（通称；デコア）」時に開催したワークショップの、当日までにご準備いただいたデザイン案、それからワークショップ後の工程をアップします。今回はじめて、アラザン工房・河村征範さんによる、ワックスのワークショップをしました。この新たなワークショップを行うに際して一番のポイントは、デザイン案でした。両日、午前・午後ともに2時間ずつのワークショップでしたので、当日いきなりデザインを考えて～となると、早い人は即決かもしれませんが、多くの場合、十数分～30分は軽くかかると予想しまして、事前にメールでデザイン案のやりとりをさせて頂きました。なかには顔見知りの方もおられましたが、デザイン案となると、お申込み下さった方々のご要望も叶えつつ、初心者の方が2時間の中でいかに制作完了できるかが重要となって来ます。そのやりとりを、講師の河村さんに直接やっていただくのは少々手間がかかり過ぎると思いましたので、デコア主催者の私、さくともが窓口となり、判断が難しいものだけ河村さんにご相談しました。デザイン案は、私が事前にブログにアップしていたように、手描きで十分ですよ～としていましたが、文字や形によっては、ネット上から印刷して来たほうが、よりカチッとしたものが出来上がるとお伝えしていたこともあり、パソコン上で作成して何度も案を送って下さった方もいらっしゃいました hutaba

また2次元（平面画）ではイメージが伝わりにくいと思われた方からは、実際にあるモノを写真に撮って添付して下さった方も複数いらしたので、当日の制作がよりスムーズに進行していたようでした。

左上のペンダントトップは、時間的に2つのフォルム（形）を作るのが厳しいかも～と事前にお伝えしていましたが、両方ともご本人が作成。2つをくっつける作業のみ、河村さんがやって下さいました。また「M」の文字では、飾り部分まで上手く切り出せるかどうかなどは、当日のご本人次第ということで、これまた事前に「飾り部分を省いた形になるかもしれない」ことをご了承の上で、当日やって頂きました。等々、デザインの段階では、講師の河村さんはもちろんのこと、ご本人もどこまで2時間以内で作り込めるかが分からないので、ワークショップ当日までに、何度もメールでやりとりして下さった皆様に、深く感謝しております！ありがとうございました face02

こうして出来上がったワックスの鋳型が、こちら。

見事に参加者さん全員が、イメージされたモノを2時間で制作されたとお聞きして、ホッとしました。どの時間帯でも常に明るい笑い声がありながらも手元の作業も順調に進行なさっていたあたり、皆さんの集中力も凄かったと思います icon12

出来上がったワックスは、鋳造師さんの手に渡り、こちらの写真にあるようにシルバーになります。

ここから河村さんが磨き上げると、お披露目ランチ会のときの完成品に仕上がります。

今日たまたまNHK「ひるブラ」で、東京・御徒町のジュエリー職人さんたちが紹介されていましたが、同時に、デザイン案さえあれば3Dプリンタでワックス作成も簡単に出来るようなことも言われていました。ですが、この磨きや宝石を付けるなどについては職人さんの技術が必要なようで、御徒町で職人育成が行われている～というのを初めて知りました。それでは、お披露目ランチ会で見えづらかった作品も含めた作品のアップ写真です hutaba

裏面もオシャレな作品が多く、こういったあたりも、河村さんからご提案がありました。作品を手にされ方々の中には、ペンダントトップに取り付けられた輪っか部分に感激なさっている参加者さんも複数いらっしゃいました。そうです、ひとつずつ河村さんの手作りです icon12

手作りといえば、作品をお受取り後に、ネックレス部分の長さを調整した際に、後方の垂らす部分にイニシャルを付けたいと、河村さんに追加でご依頼された方もありました。

服装に合わせてネックレスの長さを調整できるのって嬉しいですよね～♪　次回の「Decor in 空間茶天」は、来年11月中旬の予定です。防府では、11月初旬に「じばさん」があり、下旬には「ほうふ裸坊」があるので、そのあいだの時季に開催しようかと。次回もまた参加したいというお声も頂いていますが、次回はまた少し違った内容もご用意できたらと思っています。ただ、ワークショップの開催場所は今年と同じく、奥の座敷のお部屋が良いようですので、次回も河村さんは同じ展示場所となりそうです icon01