さくともの、のたりのたり日記

ベビースリングを広めるのが目的で始めたブログですが食べ歩きや雑貨屋めぐり~ウチ食・うち呑みなどの備忘録に移行中。

防府市はガレキ受け入れて大丈夫?勉強会

今週日曜日、22日の午後から、「環境と自然エネルギーを考える市民の会」主催の会に、初めて参加して来ました。こういった形での学習会、この日が初めてだったようです。 (先達ては、独自でタイトルを付けてブログにて告知しておりましたが、こちらが正式名のようです。) 会の構成は、防府市長あて質問要望書、防府市議会決議、防府市長からの回答書を参照しながら、天神農園(防府市右田)の石田さんから経過説明などがありました。 直接、市長に右田さんたちが書類を提出する際に、「きょう明日(ガレキを)燃やす訳ではないのだから大丈夫だ」「福島のではないんだから(大丈夫だ)」と言われたという話が、特に印象に残っています。 きょう明日の話ではなくとも、3月26日の防府市議会にて全会一致でガレキ受け入れに関する決議案を可決し、既に動き始めており、これをストップするには、市長のリコール、もしくは1ヶ月以内に投票資格者名簿に登録された総数の1/3の署名を集めて住民投票するという方法しか残されていないという話もありました。 また防府市民へのガレキ受け入れについての説明は、実行直前にされるだけのようでしたface08 それから、天神農園の石田さんからは「ガレキ受け入れを表明してから(購入者からの)キャンセルが既に入っている」との話もあり、キャンセルされた方々と市長との温度差を思い知りました。 キャンセルされた方というのは、もともと東北地方から米などを購入されていたものの震災後に放射能を心配して、山口県産物を求めるようになった消費者の方々のようでした(その後のグループ討論で、農協でもキャンセルが出ているという話がありました)。 その後は、琉球大学理学部の矢ヶ崎克馬 教授の、沖縄(南風原町)で開催された「放射線汚染がれき勉強会」の映像の一部(20分)を全員で観ました。およそ50名の参加があり、室内は満席でした。 Youtubeでも放映中で、お時間のない方は、第2巻と3巻だけでもご覧いただけたらと思います(会の様子が5分割されてアップされているようです)。  第1巻(8分42秒)  第2巻(8分40秒)  第3巻(8分17秒)  第4巻(9分10秒)   第5巻(7分52秒)  ▼第3巻 上映後は、参加者全員が5つのグループに分かれて、30分近く討論をしました。 私は友人と隣に座っていましたが、あえて違うグループに入ろうと席を移動。すると偶然にも、防府市議の大田雄二郎さんや山口市議の河合喜代さんとも同じグループとなり、とても濃い話を伺うことが出来ました。 その時の内容も全て書きたいところですが、更なる長文となってしまいますので、ご興味のある方は「環境と自然エネルギーを考える市民の会」の定例会にご参加されてみてはいかがでしょうか。 この日は、他に、防府市議の田中健次さん、それから岩国市民、山口市民など市外からのご参加もあったようです。 グループ討論後は、5つのグループからどういった話が出ていたかが発表されましたが、私のいたグループだけ、ガレキ受け入れの代替案についての話が出ていなかったようです。 実際には、私が人材の受け入れや雇用機会をつくることを提案しましたが、大田市議からは「ガレキを受け入れてこそ」と言われ、それ以上の展開はありませんでした。 同グループで、「はじめて色々と知ることが出来ました」という主婦の方からは、「話がずっと平行線でしたね」という感想もありましたが、防府市議全員が本当に賛成しているわけではないという話を他から聞きましたが、大田市議のように、「国が放射能の基準値を引き上げても受け入れるべき」というお考えの方もあるというのもよく分かりました。 一方、お隣の山口市の河合市議は、本を片手に話される太田市議とは対照的に、放射能の全量測定が本当に出来るのかどうか、防府にある管理タイプの焼却場からの放射能もれの可能性があることなど、現実的な課題を数多く提示されていました。 安全対策に高い費用をかけて受け入れるよりも、現地への支援をもっとしたほうが良いのでは!? ともおっしゃっていました。 結局のところ、「防府市議の方々が、実際に現地に行って判断して来るのだから任せて下さい」ということで終わりましたが、素人判断でどこまで正確な測定や判断が出来るのだろう?という思いが残りました。 おっと、長文になるのでグループ討論については書かないつもりでしたが、書いてしまいましたね・・・失礼しましたicon10 本当は、ありのままに報告したい思いもありますが、それはまたの機会にでも!? さて最後に、グループ討論の共有(発表)で出ていた話などを箇条書きで列挙します。 ------------------------------------------------------------------------------ ・反対することを過激派と思われるのが恐い。また、そう思ってしまう自分がおかしいのか!? ・防府は400トンを受け入れ予定。1週間で8トン(50週)。 防府では、いま1日あたり130~140トンを燃やしていて、その中に日々、2トンずつぐらい混ぜて燃やす。作業員は防御服を着るとして、クリーンセンターの近隣への影響は? ・運搬費や安全対策に高い費用をかけてまで受け入れの必要はあるのか?もっと他の支援方法を考えたほうが良いのでは!? ・老朽化している防府の焼却場で燃やし、それらを新しく出来る予定のクリーンセンターでは燃やさないつもりだが、そちらでも燃やすかも。一般のゴミと一緒に焼却予定。焼却後は、西浦の大久保に埋める予定。ということは、海が危ないのでは? ・ガレキ受け入れ反対と復興支援をごちゃ混ぜにして欲しくない。受け入れる方が過激。 ・松浦市長はパフォーマンスであり、後から市役所や議員が動いているところ。 ・市長には、もっと現実を知って欲しい。放射能の恐さを知って欲しい。 ・ガレキで本当に困っているのか?ガレキよりも除染で困っているのでは!? ・本当に安全かどうか、十分に確認できるのか。 ・ガレキ受け入れ以外での復興支援がもっとあるはず。 ・次世代のことを考えるべき。 ・防府をはじめ、山口県に対する風評被害も心配なところ。 ------------------------------------------------------------------------------ こちらの勉強会の主催者「環境と自然エネルギーを考える市民の会」では、今後も毎月、第3月曜日の午後1時から定例会を開催していかれるようです。場所は、ルルサス2階の作業室(←こういった名前ですが、キレイな会議室です)。 私も初参加となりますが、次回の5月21日(月)13時~の定例会に伺ってみようと思っています。 6月は18日(月)のようです。 (参加費は1回100円ですが、資料代として、先日もわずかながらですがカンパして来ました。年会費は1,000円。) 子どもや孫など、次世代に大きく影響する、とても重要なことですので、ぜひ子育て中のママさんにも参加して頂けたらと思います。上述でご紹介した、沖縄でのガレキ勉強会では(Youtubeを観て頂けたら分かりますが)乳幼児の声がよく聴こえて来ます。内部被曝に対する関心の高さが伺えます。 この日の会では、想像していたような、賛成・反対の言葉は全く耳にしませんでした。 まずは情報を十分に得ていきましょう、関心を向けましょう~icon12というのが主旨なのだと、よく伝わって来た会でした。また、市議の方々が積極的に参加して下さり、メディアからでは伝わって来ないような現場のことも教えて下さったことに、深く感謝いたします!ありがとうございましたface02 そして、今回の勉強会をアースデイやまぐちにて教えて下さった岡本畑さん、小出裕章さんのお話を聴く会の川原さん、ありがとうございましたicon14 「環境と自然エネルギーを考える市民の会」のスタッフの皆様も、お疲れ様でした。 これからも引き続き、よろしくお願い致します。 情報は、今後ますます自ら取りにいかなければならないと、強く痛感しましたicon01 補足と今後開催予定のイベントについては、こちら。→☆