空間茶天 音楽会(二胡と古筝とおいしい時間)
昨日は初めて二胡と古筝(こそ)の生演奏を聴きに行って来ました。
演奏して下さったのは、こちらの今井美樹さんと、塔拉(タラー)さん。
今井さん、偶然にも私と同じ頃(3年前)に東京からこちらに戻っていらしたのだとか。周南市在住。
塔拉(タラー)さんは板橋区在住で、たまたま山口にいらっしゃる便があったので、こちらの演奏会にもご参加くださったとのことでした。内モンゴル フフモト市の少数民族のご出身で、お名前の塔拉は、モンゴル語で「草原」の意味だそうです。
11時開場で11時半スタートだったので、10分前ぐらいに到着したのですが、その時すでに店内は満席でした。当初、15席だったのですが、その後もお申込みがあったそうで、20席となっていました
演奏が始まる30分前頃から、ランチが運ばれて来ました。
気のせいか、いつもよりボリュームがありました
ゴロゴロ春巻(山芋、海老、蓮根、はんぺん等)、ふろふき大根、ポテトサラダ、青菜もやしのおひたし、蓮根のお焼き、具だくさんのお味噌汁、御飯。食後の珈琲には、一口サイズのラスクも添えてありました。美味しかったです。
そして正午になると同時ぐらいに演奏家のお三方が登場! キーボードの桐原さんは山口市在住。
まず最初は、「喜洋々(シーヤンヤン)」という旧正月(1月23日)らしい一曲から。
今井さんによると、この曲を聴くと、お正月が来たな~とか、SALE~ッと思うとおっしゃっていました。
曲名をネット上で検索してみると、同名の中国アニメの情報ばかりがズラリとありました~
演奏の途中には、楽器の詳しいご説明もありました。各楽器のソロ演奏も魅力的でした。
二胡の弦は、かつてはシルクだったようですが、昨日の二胡は馬のフサフサのしっぽでした。
生徒さんは、鉄であったり、長く使うには、シルバーも良いのだとか。
また木の部分は骨董家具から造られるらしいのですが、いま中国では価格が高騰しているので、楽器そのものの値段も上がっているのだとか。
なので、空間茶天さんの家具などを見ると、「あ、これだとイイ音が出そうだな~」と思わず触れてみたくなるとも。マホガニーや黒紫檀(こくしたん)で古材があれば、ご一報ください~とのことでした。
乾燥している木材ほど良い音色が出るそうです。今井さん、お話もとても楽しい方でした。
二胡の父と呼ばれる、 劉天華(リュウテンカ)作曲のワルツ、燭影搖紅(ジュゥインヤオホン)も演奏くださったのですが、今井さんがおっしゃっていたように、蝋燭(ロウソク)の最後の灯火が消えてしまいそうな臨場感もたっぷりでした。生前、最後に作られた曲だそうです。
高音の細い音色から始まり、前半部分は切ないようにも聴こえましたが、他の曲と同じく、曲が進むに連れて、「でもね~」と明るく転調していく感じがとても印象的でした。それを演奏後の今井さんにお伝えすると、そういう曲を選ぶ傾向があるのかもと言われていました。
そうなんだ~ 二胡という楽器が、明るい感じに転じていく音色が特徴のひとつなのかと思っていましたが、昨日は、たまたま、そういった選曲だったのですね。
マツダ防府工場 安全衛生協力会主催20周年記念行事コンサート用に作られた曲も、ご披露くださいました。
曲名は、「ハイオク満タン!」
加油(ジャイオ)は、中国語で、がんばれの意味。それで、このタイトルが頭に浮かんだそうです。
ただ、ハイオクは、出光の登録商標なので、どうなの!? という話もあったとか。ですが私が購入したCDには、しっかりと、このタイトル名が入っていました♪ (写真の、唯一イラストのジャケットのCD。)
昨日は、NHK「生きもの地球紀行」の主題歌や、ビールのCMにも使われている曲があったりと、馴染みの曲もたっぷり二胡と古筝(こそ)で演奏して下さいました。
特に「ウィスキーがお好きでしょ」と「津軽海峡冬景色」の石川さゆりメドレーは、重低音が美しくて、「CDに入っていないんですか?」と尋ねられているお客さんもいらっしゃいました。
私も、カバー全集みたいなのがあったら間違いなく買い揃えちゃいそうです
そうそ、演奏会の途中には、クイズタイムもありました。
二胡に使われるヘビの皮は、どの部分が一番ベストなのか(背中部分)とか、モンゴルで2番目に人気のスポーツは?(1位は相撲、2位は草競馬)など。そして全問正解だった方1名には、今井さんからCDのプレゼントがありました。
早々にクイズが終わったので(わずか3問で1名が決定!)、モンゴルの興味深いお話もありました。
例えば、お酒を飲んだ後も、モンゴルでは自前の馬に乗って帰るらしいのですが、草原の馬は、みんな自分の家をよく知っているのだとか。なので乗れば自動的に家まで送り届けてくれるそうです。
ただ、酔っ払って落馬してしまうと、人通りが全くない大草原なので、大変なことになるのだとか・・・スケールが違います ただ黙ってても(酔っ払ってても)無事に帰宅できるのは羨ましく思いました。
さて昨日の演奏会、もともとはランチでふらりと空間茶天さんに立ち寄ったのがキッカケで今井さんが企画されたものでしたが、詳しくお聞きしてみましたら、ふらりと入って来て、2月2日のイベント開催のポスターをご覧になって、「ここでイベントが出来るのなら、私もやってみたい」と思われたのだとか。
しかも店内に掛けてあった田村覚志さんの線描画をご覧になって、わざわざ萩のtazz.さんまで観に行かれたそうで・・・ 声は掛けられなかったそうですが、それで少しでも2月2日のイベントの感じが分かればという思いもあったとおっしゃっていました。2月2日もお見えになられるご予定とのこと。
今井さんとは昨日が初対面でしたが、今後またお話できる機会も持てそうで、思いがけず空間茶天さんに嬉しいご縁を頂きました。多謝。そうそ、今井さんからは、「2月2日のご案内もして下さい」と演奏会の最後には、皆様の前でご紹介までしてもらいまして本当に有り難かったです
演奏後もしばらくは今井さんの周りに人が沢山いらしたのですが、お客さんの中に、防府市華城にある吉祥窯(きっしょうかま)の方もいらしたようで、「Decor in 空間茶天」のフライヤーを生徒さんに配りたいのですが~と声をかけてくださり、驚きましたが、とても嬉しかったです。
吉祥窯さんの看板、いつも気になっていました。住宅街の中にひときわ目立つ看板でしたので。とても感じの良いご婦人でいらしたので、機会があれば伺ってみたいと思います。
今井さん、塔拉(タラー)さん、桐原さん、感動の生演奏をありがとうございました~
偶然にも、今井さん、塔拉(タラー)さんにも、うちと同じぐらいのお子さんがおられるようでしたので、私生活でも親近感を持ちました とても気さくな方々で、お話していても、ほっこりしました。